非行 生み出す 家庭 特徴
こんにちは!!
yamaguchi@kです
子育てについて情報発信しています
現代の少年非行と親子関係について紹介します!!
悩んでいる家族に届いてほしい
そして少しでも解決出来れば幸いです
引用文献
東京学芸大学教育学部教育心理学講座
松尾直博
研究まとめた
結果に基づきし紹介します!!
1日わずか、78円。おもちゃが期限なしで使い放題【キッズ・ラボラトリー】
非行少年の両親の状況と経済条件
1988年、94年、99年の少年院新収容者の保護者別の構成比は、
犯罪白書によると、
保護者が実父母である者の比率は50%前後を占めている。
99年の新収容者のうち、
保護者が実父母である者の比率は51.8%(男子52.7%、女子43.1%)
と半数以上であった。
非行時の居住状況
家族と同居していた者の比率は、
88年には62.9%(男子65.3%、女子44.4%)であった
99年は77.0%(男子78.5%、女子61.8%)と男女ともに上昇している。
実父あるいは実母の一方に養育されている
非行少年の数字が次第に上昇してきており、
離婚率の上昇に象徴される家族の絆のもろさが、
非行現象の面にも反映してきている兆しが現れているという。
また、保護者の経済的な生活程度のうち富裕及び普通を合計した数字は、
ほぼ80%を超えてきていることが報告されている。
しかし、経済状態について、非行と関連させるとすれば、
保護者の収入という数字的な比較ばかりでなく、
少年が生活する現代社会が、高度情報化社会として、
受け手に対して限りない情報が提供され、
人間の欲望を無限に生み出し、
消費を無限に拡大している社会であることを考えに入れなければならない。
現代で子どもたちが目にする情報は、
親たちの個別的な生活体験をはるかに超えており、
その中で親の生活態度も相対化され、
子どもの醒めた目にさらされ、指導性を失うということになりかねないという。
「Yahooニュース」でも取り上げられたおもちゃレンタル【キッズ・ラボラトリー】
非行少年の家庭の負因
非行少年の家庭の負因について、
これまでの研究結果を用いて以下の4点を示した。
Contents
① 家庭の問題
・欠損家庭(崩壊・片親) 親と死別、離別、親の不在など
・親の機能不全 親の身体障害、病気、共稼ぎ、ゆるい監督、不適当なしつけ、反社会的行動(犯罪、薬物)、素行不良(異性問題、酒癖、借金、不労)など
・親の態度 専制、過干渉、厳格、残酷、無視、放任、きまぐれなど
・親の愛情 剥奪、拒絶、偏愛、敵意、嫉妬など
・物心ついた後の養育者交代 養継父母・内妻・祖父母の養育など
・家庭の雰囲気 不和、過密、宗教的習慣の相違など
・家庭の機能障害 失業、貧困、多子、階層、養子、施設養育など
・生育環境とその変化 近隣地域環境、引っ越しなど
②親の問題
非行少年の父子関係では、父親が子どもを信頼せず、
理解せず、満足せず、期待せず、
しつけも一貫しないことなどが指摘される。
また、非行のない子どもでも、
親が支配的だと素行が悪くなりやすい。
親の敵意や強制行動は、子どもの性格を攻撃的にすることがある。
アメリカのケンブリッジ・サマービル研究では、
経済状態の同じ非行少年と一般少年を比べると、
非行を生みやすいのは、
母親の愛情欠如と親の監督の欠如であった。
また、イギリスのウィルソンの研究では、
非行少年にとって問題なのは、
10歳以前の社会的不利、親の非行歴、親の監督であり、
特に17歳までに非行に走るかどうかの
予測には親の監督が重要なポイントであるとした。
親の適切な監督やモニタリングは、
子どもと非行促進環境(行為と仲間)との接触を小さくする助けになる。
反対に、しつけが甘い、子どもを無視する、
しつけがでたらめで一貫性がない、厳しすぎる、
何かといえば罰を与えるなどの場合は、
子どもの非行や攻撃性を生むことがある。
親の冷たさ、拒否、放任、余暇を一緒に過ごさないなど、
親が子どもの世話に消極的なことも非行につながる。
③ 親の喪失と不在
幼児期に母親を失うと、母子分離(物理的不在)
母性剥奪(母親の愛情欠落)などの問題を起こしやすい。
ラター(Rutter)のまとめによると、
1か月以内の母子分離は問題ないが、1か月以上に及び、
しかも家庭内にストレスや対立がある場合、
親に対する愛着が崩壊すれば、情緒障害や反社会的行動が生じることがある。
④ 家庭問題と非行
ヒーリーらの研究では、情緒障害のある非行少年は、
親との愛情関係で、拒否、不安定、理解されていないという
激しい感情があるとしている。
さらに、自己表現をしたいという正常な衝動・願望や、
幼児の頃に損なわれた異常な願望、
思春期の衝動・願望などが妨げられているという深刻な感情がある。
家庭・学校・友人関係・スポーツなどでの強烈な劣等感や、
家族間の不調和・両親の素行不良・家庭条件・親のしつけなどに
対する激しい不満、同胞に対する激しい嫉妬、
継子扱いされているという感情、根深い混乱した不幸な感情、
無意識的な強い罪責感などがある。
ここには多くの家庭問題に由来する深刻な感情を含んでいる。
普通の子」が非行に走る今日では、
少年にとって一番身近な家庭に非の目が向けられがちである。
だが、家庭にばかり原因を求めても非行問題は解決しない。
問題のある家庭にありながらも非行に走らない少年もいる。
もっと多面的な側面から原因を見つけ、
それにあった対策をしていく必要があるだろう。